我々の体はいろんなパーツからできている。組織もいろんな役割の人からできている。
- 所長のひとりごと
突然ですが、聖書を読んだことがあるでしょうか。
最近私は聖書とかお経とか読むことが増えたんですが、聖書とか仏教のお経というのはさすがに長年を超えて読み継がれてきただけあって、深い言葉がたくさんあります。
今日紹介し、皆さんと共有したいのは新約聖書のコリント人への第一の手紙 12章です。
少し私流に意訳しました。14節から26節
人間の体は、全部同じパーツではできておらず、多くの種類のパーツ(器官)からできています。
目、耳、鼻、口、手、足、などなど。
足が「わたしは手ではないから、体の一部ではない」と言ったところで、体の一部でなくなることはないでしょう。
耳が、「わたしは目ではないから、体の一部ではない」と言ったところで、体の一部でなくなることもないしょう。
もし体全体が目だったら、どこでどうやって音を聞くことができますか。
もし体全体が耳だったら、どこで臭いをかぎますか。 (中略)
人間の体すべてが一つのパーツばかりになってしまったら、体は成り立ちません。
多くのパーツ(器官)があって、一つの人間の体ができているのです。
目が手に向かって「お前は要らない」とは言えず、また、頭が足に向かって「お前たちは要らない」とも言えません。
(中略)
それで、体に分裂が起こらず、各パーツが互いに配慮し合っています。
一つのパーツが苦しめば、すべてのパーツが共に苦しみ、一つのパーツに恵があれば、すべてのパーツが共に喜ぶのです。
在宅医療の現場でいえば、1つの職場の中でもそうありたいし、1人の患者さんをみる医療介護の各担当者の連携も、地域の診療所や病院の連携でも、そうありたいと思います。