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君子は豹変しなければならない。豹変したら責任を持たないといけない

  • 所長のひとりごと

「君子、豹変す」という故事成語があります。
三省堂故事成語事典では、こうあります。
現在では「要領のよい人は、今までの態度をすぐ変えて、主義も思想も捨ててしまう。」という、いずれかといえば悪口に近い使い方をされている。
しかし本来は、「優れた人間は、過ちは直ちに改め、速やかによい方向に向かう。」という評価の言葉である。
原義が著しく変えられた一句である。
「豹変(ひょうへん)」は、豹の毛が秋になって抜け変わり、紋様が鮮やかになることで、
これを人の態度が一変することにたとえる。『易経』(えききょう。四書五経と呼ばれる儒教の経典の一つ。紀元前8世紀頃成立)に出てくる句。

新型コロナウイルス感染症が感染症法の5類になるという決定がされました。
5月8日に変更するということになりました。私は、これはあまりにも遅いと考えています。
コロナウイルス感染症は確かに怖い。感染力は強いし、急激な症状がきたり後遺症が残ったりすることもある。
しかしながら、今この感染を法律で取り締まる必要性はなくなっている。法律で規定することによる弊害の方が目立ってきている。
なので、豹変しなければならない。
ただし、変えるといっぱい問題は出てくるでしょう。
我々のような医療現場で感染対策をしなくて良くなるわけではありません。
しかし、それに対しては法律でこの感染症を取り締まるのではなくて別の方策をとらなくてはいけない。

豹変したら責任を持たなければならない。ちゃんと手当をし、フォローアップをしなければいけない。
豹変することによる批判を恐れるのではなくて、思い切って原則を変えて、その代わり責任をもって対処することが必要なのではないか。

在宅医療現場でも同じことがあります。
治療方針、サービスの方針、家族の思いへの対応方針。いろんなことで思い切って変えないといけないことがある。
それに対する批判を恐れてとか、後でフォローアップするのが面倒くさいなとかいうことで停滞していてはいけない時がある。
改めてそう思いました。

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