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年頭ご挨拶:今年も「往診」します。

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年頭にあたって一言ご挨拶申し上げます。
昨年1年間も、多くの方に支えられ、往診診療所を運営できました。
心より感謝申し上げます。
昨年及び直近1ヶ月の状況について、数字をもって振り返らせていただきます。

○2023年1年間の訪問診療等の実施回数
往診 … 625回
夜間往診…43回
深夜往診…9回
休日往診…59回
訪問診療(延べ数) … 3431 回
在宅看取り…20件

○2023年12月の往診又は訪問診療
往診又は訪問診療を実施した患者数 …123 名 
 うち在宅 66名 サービス付き高齢者重住宅 67名
往診…37件
うち初診…11件(うち病態不明 8件)

コロナウイルス感染症の影響で、訪問診療、往診の数は増えてきていました。
私は上記のうちで、12月の往診のうち初診が11件あったことが、昨今の特徴の1つを示していると考えます。
うち、3件は他の医療機関やケアマネジャーからの紹介で行ったものですが、8件は全く病歴等の事前情報のない患者さんからの往診依頼であり、大変緊張しながら診察させていただきました。

めまい、重度貧血、腰痛、嘔吐下痢、外傷等病態は多岐にわたっていますが、いずれも急な状態の変化で、患者さん(やその家族)は救急車を呼ぶかどうか迷いながら往診依頼されたようです。

このような往診依頼は今後も増えると思われます。
コロナウイルス感染症の流行以来、急な病変も担当する医療機関がぐっと限られてきたようです。
私は、急性期医療も担う他の病院・診療所の手伝いもさせていただいていますが、他の医療機関からの紹介状の中で、
「発熱があるため、診察、精査を依頼します」
「腹痛のため、紹介します」
といった文面が増えています。
これは、発熱や腹痛といった急な病態の変化がある患者さんは、診療対象としていない医療機関が増加していることを示唆しています。

急な病態の変化がある患者さんの診療を担う医療機関が限られてくる中で、当診療所を選んで往診依頼をする方が今後も増えると予測しています。

往診と訪問診療は、以下のような違いがあります。
訪問診療:在宅での療養を行っている患者であって、疾病、傷病のために通院による療養が困難な者に対して定期的に訪問して行われた診療
往診:患家の求めに応じて患家に赴き行われた診療

訪問診療が定期的・計画的なのに対して、往診は突発的な依頼もあり得ます。

私たちの診療所は、「往診」にも対応する意味を込めて「よしのがわ往診診療所」と診療所の名称をつけました。
今年もいろんな依頼に対処すべく、精進していきたいと存じます。
よろしくお願いいたします。

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